| 12月5日、前日までずっと雨が続いていたその日、昼から空は明るさを取り戻し、日が暮れるに連れて関門海峡はそのドレスの色を変えていった。 澄んだ空気は大気から余分なものを全て払いのけ、自然な黒とでも言おうか、ただ純粋に夜が更けていった。 まもなく19時、海峡ビューしものせき初主催となるイベント「関門“響”JAZZ 一夜」が始まろうとしていた。 出演バンドは RAINBOW ON THE HILL ヴォーカル いづみ ピアノ ゆみゆみ ウッドベース 安田 英雄 いつもは別々で活動するミュージシャンが今夜のためにトリオを結成。JAZZ 一夜のために限定バンドを組んでくださった。 |
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| ヴォーカルのいづみさんの声はハスキーでキュート、一言で表現するならこうなる。ウイスキーに合うビターチョコレートのように、程よい甘さをもつ彼女が唄うボサノバが美しかった。 ウッドベースの安田 英雄さんの音は太くて鋭い。その重低音はステージの中でかっこたる存在感を誇り楽曲を引っ張る。心の底から揺さぶられる感覚が気持ちいい。 ピアノのゆみゆみさんの音はその曲、テンポにより与える印象が劇的に変わる。しっとりとやさしく、霧雨のような静かさでピアノが歌ったかと思えば、本人の性格のような天真爛漫さで音が跳ねて踊る。 |
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| 街はもうすぐクリスマスを迎える。3人はサンタが街にやってきたなど、クリスマス一色に彩られたステージで一足早いサンタを演じる。 The Girl From Ipanema、You'd be so nice to come home toなどJAZZやボサノバスタンダードを数曲。今回のライヴ開催を聞きつけ、足を運んでくださった通をうならせた。 ゆみゆみさんが編曲、安田さんと演奏した「かごめ かごめ」という日本の童謡のJAZZバージョン。JAZZっていう音楽の懐の深さを知る。 今回のライブのコンセプトは「感謝」だった。海峡ビューしものせきからご利用くださる皆様への「感謝」。そして、音楽と美しい夜景を「一足早いクリスマスプレゼント」とした。 最後の曲はステージ以外の照明を全て落とし、ライトアップされた関門橋と広がる夜景を眺めながら聴いていただいた。 シェイクスピアの作品の一つに「真夏の夜の夢」という物語がある。今回のライヴは冬の始まりに起こった一夜の夢・幻であった。ステージ後の静けさの中、僕はそう思った。 さて、次にこの夢が見られるのはいつだろう? |
| 1ST STAGE サンタが街にやってきた The Girl From Ipanema Don’t Get Around Much Anymore White Christmas Route '66 2ND STAGE かごめ かごめ(Jazz arrange) クリスマス・イヴ(Jazz arrange) My Favorite Things One Note Samba Quite Night You'd be so nice to come home to The X'mas song アンコール S'wonderful |
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